ロジスティクスとアオキトランスの歴史

「物流(ロジスティクス)」とは、原材料の調達から生産、保管・梱包業務・販売といった、モノを作って消費者に届けるまでの流れを一元管理することをいいます。19世紀後半になると、膨大な数の価値ある商品が世の中に流通するようになりました。
まさにその歴史と共に歩んだのが、創立100年を超えるアオキトランスの歴史そのものなのです。

みかん・お茶・生糸など清水港から世界へ

1900年前半、貨物船が実用化されることで、遠隔地まで大量の物資を効率的かつ安全に運べるようになりました。清水港からは、みかん・お茶・生糸などが輸出され、世界規模の大量輸送時代がやってきました。

清水港に停泊中のエンプレスオブロシア(1919年)

コンテナリゼーションの急速な発展

1950年ごろまでは、機械化によって一度の荷物を大量輸送できるようになったものの、積み込みや取り卸し、運搬、仕分けといった荷役は人間による手作業で行っていました。1970年代になると、フォークリフトとパレットの登場による「荷役の機械化」と「コンテナ化」が活発化しました。

フォークリフトとパレットを使ったコンテナ詰め作業風景(1973年)

業界に先駆けて電算機を導入

1980年代に入ると、コンピュータの普及に伴い、管理・処理業務にシステム化が普及するようになります。アオキトランスでは、業界に先駆けて1978年に電算機を導入し、電算室を発足。
1993年10月には、従来バッチシステムで行われていた倉庫業務のオンライン化を果たしました。倉庫内の物流管理の正確さを高め、入荷・格納・ピッキング・検品・梱包までの作業状況などをトータル管理するシステムとして活用され、管理・処理業務の電子化というイノベーションを起こしたのです。

本社事務所の電算室(1978年)

本社と現場事務所を結ぶオンラインシステムの導入(1993年)

SEA-NACCSを導入

同じく1993年に導入されたSEA-NACCS(海上貨物機関情報システム)は、税関・通関業者・銀行の3者をオンラインで結び、海上貨物の通関手続きを迅速かつ的確に処理することを目的として官民共同で開発されたシステム。物流の流れを劇的に改善しました。

海上貨物通関情報処理システムを操作する社員(1993年)

そして未来へ

こうして進化してきたロジスティクスという概念が今、もう一段階大きな変化を遂げようとしています。それが「ロジスティクス4.0」と呼ばれる、「IoTやAIなどによる省人化と標準化」です。
ロジスティクス4.0における省人化とは、文字通り「人を省く」こと。つまり、自動運転の実用化やドローンによる宅配、ロボットによる庫内作業の実現など、今まで人間でなければできなかった「人の判断や操作」といった作業の機械化です。ロジスティクス4.0構想は、物流オペレーションの主体が、人からIoTやAIなどの次世代テクノロジーに置き換わる実現可能な未来像なのです。

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